ロックが考える人の叱り方 | ガクラボ
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ロックが考える人の叱り方

こんにちは!

今日は哲学者ジョン・ロックが考える、
「子供の叱り方」について話をいたします。

自分に子どもができた時のことを想像してください。
みなさんは子供をどのように叱るのが適切だと考えますか?
強く言って聞かせることですか?
叩いて、体で覚えさせることですか?

 

ロックが考えるのは以下のような叱り方です。

 

「もし子どもに悪質な傾向があって、それが初めて明らかになり、またそのことが
事実となった場合、最初は驚きながらも、しかるべき処置をすることになるで
しょう。
そして、再びそれが繰り返されると第2の処置として、父親や家庭教師、あるいは
まわりにいるその他全ての人たちがしかめ面をしてそれをたしなめ、不真面目な
状態にふさわしい取り扱いをします。
そして、子どもが自分の過ちに気がついて恥ずかしいと思うまで続けたなら、
他の矯正法も必要ではないし、鞭打ちの機会などなくなってしまうと思います。
このような鞭打ちの懲罰が必要になるのは、通例、それまで子どもを甘やかして
放任しておいた結果にすぎません。」
(ジョン・ロック「子どもの教育 第4章 作法と品性」より抜粋)

 

注目してほしいのは第2の処置の部分です。「しかめ面をしてそれをたしなめ
る」とあります。
つまり、強く言うのでもなく、ましてや叩くのでもなく、周りからの評価という
もので本人に
「これはやってはいけないことなんだな…」と気づかせることがとても大切だと
あります。

 

人は「人と人との関わり合い」の中にいます。一人では生きていけないのです。
周りの人々に目を配り、「自分の今、していること、しようとしていることは
周りにどのような影響を与えるのか?」を考え、生きていくことを親が
教育していくべきだとも読み取れます。

 

子どもを叱る場合だけでなく、大人を叱る場合も同じです。
感情に身を任せるのではなく、冷静に相手に「こうなってほしい」と考え、
行動していくことが必要になってきます。

 

叱ること一つとっても「教育」なのです。そのことを忘れないようにしましょう。

 

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更新日時:2013-04-12 17:48