こんにちは!
今回は動物のお医者さん、獣医師についてお話します。
獣医師と言うとペットを診てくれるお医者さんをイメージする人が多いと思います。
でもそういった小動物の診療等をする獣医師は全体の約4割で、他にも
・農業協同組合等に勤務して周辺の畜産農家に往診し、牛や豚・鶏などの産業動物を対象とする臨床。
・競馬場や競走馬の育成牧場、日本中央競馬会(JRA)など馬の関連施設に勤務する馬専門の臨床。
・動物園や水族館に勤務し、そこの展示動物を対象とする臨床。
・製薬会社などで飼養される実験動物の健康管理。
・検疫所での輸入食品の確認検査
・動植物検疫所での輸出入される生きた動物、食品以外の動植物製品に由来する伝染病・感染症の流出・流入を未然に防ぐ業務
・各都道府県庁や保健所などで行われる公衆衛生行政事務や環境衛生監視業務。
などを行います。
・動物の保健衛生
・畜産業の発展
・公衆衛生の向上
の3つが獣医師の使命です。
その動物が愛玩用であっても,生産物の利用を目的とする家畜であっても,
専門的知識をもってけがや病気を治療することが望まれます。
それだけでなく、動物ないしはその生産物から,
人へ病気が伝播(でんぱ)されることを防ぐのも大事な仕事です。
これらの社会的要求にこたえるための職能が獣医師です。
獣医師になるためには獣医師の免許を取る必要があります。
その受験資格は獣医学の正規の課程(獣医学科は6年です)を卒業することです。
獣医学部を持つ大学は限られていますので、
どこが一番自分に適しているかしっかり調べましょう。
その試験方法はマークシート方式のテストで、合計330問を解きます。
出題基準は
・獣医療の基本的事項
・獣医学の基本的事項
・衛生学に関する事項
・獣医学の臨床的事項
の4つです。
2日に渡って実施され、合格基準は6割以上取ることだといわれています。
獣医師という仕事は高度で専門的ですが、
残念なことに報酬の面では厳しいようです。
自分の仕事の意義をよく知り、その仕事に誇りを持っている人間でなければ、やり甲斐のある仕事として続ける事は難しいでしょう。
目的意識を持った人にこそふさわしい仕事です。