こんにちは!
今回のテーマは、「就職」です。
先日、文部科学省と厚生労働省から、今春卒業した大学生や高校生の就職率が発表されました。
それによると就職率は、大学生で93.9%、短大生は94.7%、高校生は95.8%だったということです。
大学生は2年連続で改善、短大生は過去最高、高校生は前年から1.0ポイント増ということで、この数字だけ見ると就職の見通しは非常に明るいと言えます。
「あれ?」と思いませんか?だってテレビニュースなんかでは「就職氷河期」とか言われてますよね。就職率9割もあるのに、おかしくないですか?
ここで、「就職率」というのが何を表すのかというのを説明します。
「就職率」とは、「就職希望者に占める実際に就職した者の割合」です。
ということは、単に「就職率」と言っても、
大学生や高校生の「卒業生全体の9割以上」が就職できているわけではなく、
「就職をしようと思った人」の中で「どこでも良いから就職できた人」の割合を示しているのです。
しかも、調査の時期も一般に就職活動の始まる大学3年生の10月の時点のデータだけでなく、
4年生になる時など基準がバラバラになっているのが実情です。
「就職率」というデータには、「就職したかったけど、あきらめてしまった人」や
「就職する気はなくて、卒業してもフリーターの人」はそもそも含まれていないのですね。
そのため、「就職率9割もあるし、大丈夫でしょ!」
という甘い考えで自分の進路を楽観視してはいけません。
では、「本当の就職率」はどうやって調べたら良いのでしょうか?
それは、大学のホームページやパンフレットです。
もちろん、そこに載っているデータも都合よく変えられてしまっていることが無いわけではないですが、
少なくとも漠然と「就職率は良い」という事実以上の情報は得られるでしょう。
自分の足で情報を得ること、自分の目で情報を確かめること、
このことこそがみなさんが「将来を自分で切り開く力」を伸ばしてくれるはずです!