こんにちは。
皆さんの中には将来「研究職」を目指されている方も
多いのではないでしょうか?
「研究職」と聞いて一番ピンとくるのは、
大学院で博士課程まで学んで、大学で
「助教」→「准教授」→「教授」
とキャリアを積んでいくことだと思います。
それ以外でも、産業総合研究所をはじめとした公的機関や、
民間でもいろんな研究機関があって、
一口に「研究職」と言ってもさまざまです。
ただ、そもそも研究そのものを目的としている大学を離れると、
「成果」として「実利」を求められることになるので、
理系研究者の方が有利だったり、
文系でも経済/経営といった分野に偏ったりという
傾向があります。
文系出身者で一般企業に就職しようと思った場合に、
一般的に大学院卒よりも学部卒(=いわゆる大学卒)の方が
圧倒的に有利という現在の国内事情もあって、
尻込みしている人も多いのではないかと思います。
では、文系で特に文学や歴史、考古学といった
実利に直結しづらい学問分野で将来研究職に就こうと思った場合、
大学に残ることしか選択肢がないかというと、そうとは限りません。
そのひとつに「学芸員」があります。
学芸員とは、博物館で
1 博物館資料の収集・整理
2 博物館資料の保管・保存
3 博物館資料の展示・活用
4 博物館資料の調査研究
5 教育普及活動等、博物館資料と関連する事業
などに従事する職業です。
次の三つのうち、いずれかに該当すれば資格を取得したことになります。
1)学士の学位を有し、大学で文部科学省令の定める
博物館に関する科目の単位を修得したもの。
2)大学に二年以上在学し、博物館に関する科目の単位を含めて
六十二単位以上を修得したもので、三年以上学芸員補の職にあったもの。
3)文部科学大臣が、文部科学省令で定めるところにより、
上の二つにあげたものと同等以上の学力及び経験を
有すると認めたもの(学芸員資格認定を合格したもの)。
これから大学を選ぼうという方たちには、
特に(1)が重要になるのではないかと思いますが、
学芸員資格取得に必要な科目が履修できる大学については、
以下で確認することができます。
文部科学省ホームページより:
http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/gakugei/04060102.htm
平成25年4月1日現在、
300の大学/短大で、学芸員養成課程が開講されています。
こういった情報も集めながら、
しっかりと将来を見据えて大学選びをしてくださいね。