こんにちは!
今日は進路でお悩みの皆さんのために、
大学における教科の一つ、「社会学」についてお話をしようと思います。
文系の人なら、
大学の学部に「社会学部」という名前を見たことがある人も多いかと思います。
しかしじゃあ、「社会学」って何?と聞かれて、
答えられる人は意外に少ないのではないでしょうか。
簡単にまとめると、「社会学」は「社会について考察する学問」で、
様々な角度から社会現象を観察、記述、検証していきます。
取り扱う分野も幅広く、教育・家庭・犯罪・人間心理・政治経済・メディア・国際社会・スポーツなど、本当にさまざま。
その中でも特に、普通に世の中的に言われていることや常識とは「違った見方」をして、
社会現象を説明・理論化していこうとしていきます。
社会学の始まりは19世紀のオーギュスト・コントと言われていますが、
社会学を体系的に創った人としてエミール・デュルケームの存在は欠かせません。
彼はヨーロッパの国々の「自殺」の統計を初めて取り、
それが人々の「宗教」と因果関係があるという理論を打ち立てました。
当時ヨーロッパでは、自殺に因果関係があるなんて、誰も思いもしませんでした。
「気が狂った人間が、勝手に自殺に走るんじゃないの・・・?」
そんな風にしか、誰も考えなかった時代です。
彼の理論は、現代の日本にも大きな関連があります。
毎年3万人以上の人が自ら命を絶ってしまう昨今の日本社会。
人々の命を救うには、どのような社会の在り方が望ましいのか?
社会学は、そんな壮大な難問に対する答えも見つけ出そうとしていきます。
社会学を大学で学ぶと、その後の進路としては主にマスコミ関係に就く人が多いようですが、
一般にどの企業へも就職を挑戦していくことができます。
直接社会に出た時に仕事に役立つ学問ではありませんが、
それでも物事の本質に迫ろうとする視点・考え方は、やはり何事をするにおいても重要なものです。
興味のある人は、ぜひ社会学について、もっと自分でも調べてみましょう!