こんにちは。
深夜のテレビ番組で、
鉄道の仕事の特集をやっていたので、調べてみました。
■運転士に必要な資格
国家資格である動力車操縦者の資格が必要です。
大手鉄道会社に入社した場合の大まかな流れは、
まず駅員として1,2年ほど働き、そこから車掌登用試験(社内独自の資格)を受けます。
このとき、先輩車掌と4か月ほどマンツーマンの研修を受けます。
そして、車掌として実地業務をさらに1,2年ほど重ねてから初めて
運転士としての研修に参加するように推薦されます。
大手の場合は国土交通省から研修センターとしての指定を受けていることが多いので、
そこでの研修と修了試験に合格すれば、国家資格である動力車操縦士の資格に合格したのと同じになります。
そこから同様に先輩運転士と4か月の実地研修を終えて、晴れて運転士としての仕事が始まります。
中小やローカル線の場合、同じような数年間の実地経験の後、自費で動力車操縦士試験に合格する必要があります。
想像以上に長い道のりなんですね…
まぁ、国民の命を預かるわけですから、そうですよね。
自動車なら最大でも7人くらいですが、電車となると2、300人だったりもしますもんね。
それに、速度とその危険も違います。
■必要な身体能力
まず、視力が、
①矯正視力で1.0以上
②裸眼近視の場合はレンズの屈折度が8.0D未満、遠視の場合は3.0D未満
とされています。
その他にも、色覚異常検査や心電図検査などの健康診断の基準値をクリアしなければなりません。
このあたりは各社でいろいろ違うようです。
自分のやりたい職業とはいえ、身体的な条件が当てはまらなければ、あきらめざるを得ません。
そういう意味で、早いうちから進路を考えることは非常に重要だと思います。
ちなみに、そのテレビに出ていた駅員さんは、
もともと運転士になりたくて鉄道会社に就職し、運転士の試験で、目の一部の視界が欠けていることが分かったそうです。
それからはずっと駅員の仕事をしているそうです。
「駅員には駅員の仕事があります。鉄道が関わる初めと終わり、気持良く送り出して迎えようと思います。」
と言っていたのがすごくかっこよかったです。
職業に貴賤なしと言いますが、今の仕事に精一杯取り組む人は、どんな仕事だってかっこいいです。