できる子とできない子には考え方の差がうまれるみたいです。
少しずつ「学ぶこと」への障害を取り除く。
では、どうすればこのような考え方が身につくのか。私の場合、このような思考パターンが形成されていない子に接するときには、まず(煙たがれない程度に)目の前にある問題に様々な角度から質問し、問題の所在を解きほぐすようにする。
特に多浪生は、こちらが最初からエンジン全開で接すると、相手の緩く回転しているタイヤと私のタイヤとの歩調が合わず、スピンしてしまう可能性がある。だから少しずつ心の中に入り込み、学ぶことに対する障害も取り除きつつ、控えめなアプローチをするように心がけたい。そして、
①物事をよく観察し、そこから客観的に分かることを箇条書きにさせる
②箇条書きしたポイントをもとに自分の頭で何が分かるか考察させる
という2つのプロセスをひたすらくり返させていたのである。
こういう地道なトレーニングを積み上げていけば、「できない子」も「できる子」に徐々に近づいくと思います。