こんにちは、ガクラボです!
中学、高校、大学と、年齢を重ねるごとに、
多くの人たちが『職業』というものを考えずにはいられなくなります。
そんな中で多くの人が考えるのは、
『自分は、どの職業に向いているのかな?』ということです。
もちろん、適性が全てではないです。
けれど『十人十色』という言葉があるように、人によって価値観は違います。
興味のあるなしも違います。
だからこそ、多くの人が自分の『向き、不向き』を考えます。
そこで今回は、皆さんの将来設計や職業選択に役立つ『職業興味』を示した
『ホランド理論』について紹介していきたいと思います。
ホランド理論とは、ホランド(Holland, J. L)が表した
『人の性格と仕事の環境』を6つの基本タイプに分類し、
それぞれの性格に適する職業選択をすることで、
職業的な満足を得られるとした理論です。
このホランド理論の中で、人は以下の6つの基本タイプに分類されます。
●現実的タイプ(Realistic);
機械や物体を対象とする具体的で実際的な仕事や活動の領域。
運転士、大工、とび、消防士、機会組立工、整備士、料理人などがこれに含まれる。
●研究的タイプ(Investigative);
研究や調査のような研究的、探索的な仕事や活動の領域。
薬剤師、放射線技師、分析員、大学職員、ソフトウェア開発者、研究者、学芸員
などがこれに含まれる。
●芸術的タイプ(Artistic);
音楽、芸術、文学等を対象とするような仕事や活動の領域。
カメラマン、工芸家、WEBデザイナー、俳優、漫画家、デザイナー、
イラストレーター、シナリオライター、翻訳者などがこれに含まれる。
●社会的タイプ(Social);
人と接したり、人に奉仕したりする仕事や活動の領域。
医師、看護師、介護福祉士、学校教員、指圧・マッサージ師、外交官、
カウンセラー、保育士などがこれに含まれる。
●企業的タイプ(Enterprising);
企画・立案したり、組織の運営や経営等の仕事や活動の領域。
ツアーコンダクター、アナウンサー、新聞記者、放送ディレクター、
自動車販売員、店長、営業部員、会社社長がこれに含まれる。
●慣習的タイプ(Conventional);
定まった方式や規則、習慣を重視したり、
それに従って行うような仕事や活動の領域。
税理士、司法書士、秘書、医療事務員、学校事務員、空港旅客員、航空管制官、
コンピュータ・オペレータなどがこれに含まれる。
この理論の興味深いところは、
それぞれのタイプには類似性のあるタイプがあり、
類似性のあるタイプの職業には適性が高いとされていることです。
例えば・・・
●現実的タイプと類似性が高いタイプ・・・研究的タイプ、慣習的タイプ。
●研究的タイプと類似性が高いタイプ・・・現実的タイプ、芸術的タイプ。
●芸術的タイプと類似性が高いタイプ・・・研究的タイプ、社会的タイプ。
●社会的タイプと類似性が高いタイプ・・・芸術的タイプ、企業的タイプ。
●企業的タイプと類似性が高いタイプ・・・社会的タイプ、慣習的タイプ。
●慣習的タイプと類似性が高いタイプ・・・企業的タイプ、現実的タイプ。
などとされています。
繰り返しますが、適性が全てというわけではありません。
しかし、星の数ほどもある職業を考えるときに、
自分がどのタイプにあたるのか、どの職業に適性があるのか、と考えたほうが、
より具体的に職業のことを考えることが出来ますよね。
ぜひ、参考にしてください!
<参考資料>
大学新聞社 進路情報研究センター
『2012年度版 進路アドバイザー検定公式テキスト』2012年4月30日初版
独立行政法人 労働政策研究・研修機構ホームページhttp://www.jil.go.jp/