秘書の主な仕事は、企業経営者・弁護士・議員などの代わりに、細かい作業や内外部への連絡・調整を行なうことです。秘書の役目は、能力ある人が本業以外に手間をとられないようサポートすることなので、突発的な仕事が入ることも多くあります。また、企業によっては、調整役だけではなく、ブレーン(頭脳)としての役割を求められることもあります。
秘書の年収は400万強ぐらい。一般の事務に比べると高めの設定になることが多いです。その分、担当する上司によって、朝早く出勤することもあれば、夜遅くまで接待への参加、時には海外出張に同行することもあります。誰かの役に立ったり、世話をすることが好きな人は向いていると思いますが、裏方に回るのが苦手な人には難しいでしょう。
秘書には企業などの一般の採用試験に合格すればなることができます。受験資格などは特になく、秘書に関係する「秘書技能検定試験」 「秘書士」「 国際秘書検定」 などの資格がありますが、必須という訳ではありません。しかし、秘書には最低限の社会知識、教養、マナーが求められるため、それらの能力がないと採用は難しいでしょう。「資格がある=能力が認められている」ということなので、資格があると有利になることは間違いありません。また、近年では企業が国際化していく傾向が強いので、語学力があるとより強力な武器となるでしょう。