こんにちは!
以前、理系志望なら
というお話をしたことがありますが、覚えていますか?
今日はその続きとして、大学と大学院の違いについてお話したいと思います。
その前にまず皆さん、大学の「講義」と聞くと何を思い浮かべますか?
「・・・高校の「授業」と似たようなものじゃないの?」
という方、半分正解です(笑)
言葉を選ばずに言えば・・・
まず、大学の先生と高校の先生では、
そもそもの「目的」が違います。
もちろん質問とかすれば、喜んで答えてもらえると思います。
ただ、念頭に置いておいてもらいたいのは、
高校の先生方は「生徒の指導」が本業ですが、
大学の先生方の本業は「自分の研究」です。
(もちろん「学生の教育」も重要な仕事であることは変わりませんが)
例えば、高校だと「宿題を早く出しなさい」とか注意してもらえますが、
大学では基本的にそういうことは一切ないと思ってください。
宿題とかレポートとかを出さなければ、成績(単位)をもらえないだけで終了です。
この点、高校と大きく違うので、高校生の皆さんは、
今のうちに自己管理することを身に付けておいてください。
・・・少し前置きが長くなりましたが、
ここから、本題の大学と大学院の違いです。
大学や文系理系の違いにもよりますが、
例えば理系だと、基本的に大学に入ってから
3年次くらいまでは、ひたすら「講義」を受けることになります。
いわば分野を問わず「基礎基本」を身に付ける段階です。
「実験」とかもやります。
そして、「基礎基本」が身に付いた上で、それぞれの「研究室」に配属されて、
そこで「卒論」に励むことになります。
「卒論」=「卒業論文」、いわゆる「研究」がスタートします。
学生一人一人、やることがみな違ってくるわけですが、
そこまでは「講義」≒高校の「授業」の延長線上みたいなイメージです。
一方で、大学院になると、もう「研究」の方がメインになります。
もちろん必要な「講義」はありますが、主目的は「研究」です。
最終的には「修論」=「修士論文」を発表することになります。
ちなみに、「研究」とは
「課題」を見つけて、
「仮説」を立てて、
(必要に応じて「実験」して)
「検証」する
作業の繰り返しになります。
これは社会に出てからも必要な能力です。
いわゆるメーカー系の大手企業が、技術者/エンジニアとして採用する場合に、
大卒よりも大学院卒を優先する理由のひとつもここにあります。
皆さん、先々のビジョンを持って進路を選択してくださいね。