こんにちは!
今回は保育士と幼稚園教諭の違いについてお話します。
タイトルの答えは保育士の昔の呼び方、
保母さん(ほぼ3)でした。
子供が好きな方の中には「将来の夢は保育士さん!」
と思っている人もいるかもしれませんね。
でも、保育士と幼稚園教諭はどちらも子供達と関わる仕事ですが、
別の資格が必要であることを知っていますか?
保育士になるには保育士資格、
幼稚園教諭になるには幼稚園教諭免許が必要になります。
保育士になるには以下の2つの方法があります。
①保育士を養成する学校・施設を卒業する。
厚生労働大臣の指定する大学・短大・専修学校・
保育士養成施設を卒業すると同時に保育士資格が得られます。
②都道府県知事が実施する「保育士試験」に合格する。
試験の受験資格は以下の通りです。
・大学、短期大学、専門学校
(短大と同等と認められる2年制以上、学科不問)のいずれかを卒業した者。
・平成3年3月31日までに高等学校を卒業した者。
・平成8年3月31日までに学校教育法による高校の保育科を卒業した者。
・現在、大学に2年以上在学し、62単位以上を取得している、
または大学に1年以上在学し、年度中に62単位以上の取得が見込まれる者
(大学2年生の夏以降に受験できる)。
・現在、短期大学または短期大学と同等の専門学校に在学し、年度中に卒業見込の者
(2年制の学校の場合は2年生の夏、3年制の学校の場合は3年生の夏に受験できる)。
・高等学校を卒業した後、2年以上児童福祉施設などで実務経験がある者、
または中学校を卒業した後、5年以上児童福祉施設などで実務経験がある者
(施設長等の証明が必用)。
また、保育士として保育の業務を行うためには試験に合格した上で、
都道府県に保育士登録を行う必要があります。
幼稚園教諭の免許状を取得するには、
教員養成課程のある短期大学以上の教育機関で学習することが必要です。
免許状は、修学に応じ、以下の3区分に分かれています。
・幼稚園教諭専修免許(大学院修士課程)
・幼稚園教諭1種免許(4年制大学)
・幼稚園教諭2種免許(短大・専門学校)
2種免許状でも幼稚園で働くことができ、ここに仕事の差はありません。
ただ、専修・1種免許状の取得者は幼稚園教諭としてより多くの
知識があるとされるため、給与には違いが現れてきます。
また、2種免許状を取得後、
実務経験と一定の科目を修得することにより、
1種免許状を取得することも可能です。
保育士と幼稚園教諭では、働く場所が異なります。
このことが異なる免許が必要な理由です。
保育士が働く場所は、
保育所や児童養護施設といった児童福祉施設が中心になります。
幼稚園教諭が働く場所は、幼稚園です。
保育所は、児童福祉法に基づく「児童福祉施設」であり厚生労働省の管轄です。
幼稚園は、学校教育法に基づく「教育施設」であり文部科学省の管轄です。
どちらも幼児を預かると言う意味では似ているので、
最近では「幼保一元化」を目指す動きが広がっています。
保育所と幼稚園が施設を共有する自治体もあり、
延長保育や保育機能を取り入れた幼稚園も増えています。
こうした背景からか、
幼稚園教諭免許と保育士資格の両方を取得できる学校も増えてきています。
また、保育士経験を積んだ人が幼稚園教諭免許を取得できる、
幼稚園教員資格認定試験制度もあります。
現在、この二つの資格を統合しようという動きもあり、
どちらにも対応していけるように準備する必要がありそうです。