まず国連とは”国際連合”の略称で、世界で200近い国々が加盟している世界的機構です。そこで働く国連スタッフは、世界の平和維持を目指し、各国の国際機関を舞台として活躍しています。国際交流が活発になっている現代では国連の存在はさらに重要になっていくでしょう。
年収は「世界中で最も高い給与水準の国の公務員体系を基礎におく」と定められているものの、その実態は各国の公務員年収を下回っています。一説には550万~800万ぐらいとも。また、外交官と比べても法的な特権や免責は少なく、勤務している国の法律に全て従わないといけません。その中には治安が良くない国もありますので、労働環境にはまだまだ課題が残っている状態でしょう。
ただ、その分やりがいはあります。難民問題など国際的な問題に直接関わることができるので、誰かの役に立っているという実感を強く持つことができます。
国連スタッフになるには、国連の採用試験に合格する必要があります。採用試験は空席があれば随時していますが、これは即戦力を求められているのでかなりの実力者でないと厳しいでしょう。若手職員用には国連事務局が国連職員採用競争試験を行っています。受験資格として、「大卒以上」「英語かフランス語で仕事に取り組める」があるので要注意。また、実際はさらに高い学歴や能力(学位や経済・法律・語学能力)が必要と言われているので、国連スタッフを目指すのであれば学生時代からしっかりと準備をしておきましょう。