みなさん、こんにちは!
今回、お話するのは、
「大学新聞 第79号 平成23年11月1日」に関する記事です。
そこでは、大学新聞社が全国の高等学校の進路指導担当教諭を対象に、
進路に関するアンケート調査を行った結果について書かれていました。
アンケートの内容は、「生徒の進路指導に難しさを感じますか?」という質問で、
回答は、1263校によるものでした。
回答の内訳は、
①「やや感じる」 53.2%
②「とても感じる」 33.6%
③「どちらでもない」 7.2%
④「あまり感じない」 2.5%
⑤「まったく感じない」 0.2%
そして、この内訳に対して、
「そう感じる(「とても」と「やや」の合計)と回答した学校は86.8%だった。
難しさの要因として上位3位を占めたのは、
①生徒の進路選択・決定能力の不足 63.2%
②生徒の学力低下 55.0%
③学費や入学金などの費用 51.3%
と記されています。
私は、進路指導の難しさを感じることに対しての理由が、
1位に「生徒の進路選択・決定能力の不足」、
2位「生徒の学力低下」と記されていることに疑問を感じます。
なぜならば、「生徒自身が原因となって進路指導を難しくさせているんだ」
と言わんばかりに堂々と1位と2位を占めているんです。
1位に対して、進路の選択・決定能力の不足は、
学校というコミュニティーを中心とした生活を主としている子供たちにとって、
難しいのは当たり前です。
生徒は、『社会』と言われるとてつもなく大きいコミュニティーに入る前であって、
知らないやわからないは当たり前です。
そういう風に考えたとしたら、
1位の「生徒の進路選択・決定能力の不足」は、
進路指導に対しての難しさの理由として挙げてはならないと私は思っていますし、
その能力を育んでいき、成功させてあげることが大人としての使命ではないでしょうか?
また、2位の「生徒の学力低下」に対しても同様に、
進路指導の難しさの理由として挙げられるべきではありません。
むしろ私としては、
1位には「先生の生徒への進路選択・決定能力を養わせるための能力不足」
そして2位には「先生の生徒への学力向上に対しての能力不足」と認識したいと考えています。
たとえどのような状況にあったとしても、
生徒を理由にして難しいと考えることは適切な思考ではないと考えています。
しかしながら、重要なもう一つの事は、
これだと一方的な先生批判になってしまうわけで、これはいけない。
アンケートの内訳に関して
①「やや感じる」 53.2%
②「とても感じる」 33.6%
という意見の中には、『子供たちの将来を背負うことは本当に難しいことなんだ!』
という気持ちから、難しさを感じている先生方もいるはずです。
なので、私は1位に「生徒の進路選択・決定能力の不足」、
2位「生徒の学力低下」と記されていることに、より深い疑問を投げかけてみると、
先生方の中には、この問題の解決へ向けて誠心誠意向き合い取り組んでいる方々もいるはずで、
一体どれくらいの割合を占めている事になるのだろうかと、知りたい事が明確になってきます。
そして、さらに、このガクラボを通じて、
「生徒の進路選択・決定能力の不足」に対して、
将来に希望を馳せる人々に『情報』という光をお渡ししたいと思っています。